ジェノグラム合宿2023年度

ジェノグラム(家系図)演習をとおして自身の家族を振り返ります。クライエントとその家族に真に共感できる支援者を育成します。

子どもと家族の支援者を主な対象にしていますが、どなたでも参加できます。

日程(2泊3日の集中合宿)

 初日2日目3日目
第1回8月11日(金・祝)12日(土)13日(日)
第2回8月25日(金)26日(土)27日(日)
第3回10月7日(土)8日(日)9日(月・祝)
  • 初日の午後2時に開始(3時間)
  • 2日目は午前・午後(6時間)
  • 3日目は午前のみ(3時間)、正午に終了

参加方法

  1. 現地での参加(高山村こころの診療所)
    1. 宿泊は近隣の温泉宿、自宅からの通い、古民家宿泊などが可能です。
  2. Zoomによるオンライン参加

定員)各回8名

参加費) 各回22,000円(税込)
キャンセル規定(前日50%, 当日100%)

古民家宿泊は1泊2食付き3,000円です。

お支払いは銀行振込、もしくは現地での現金精算でお願いします。

振込先:三菱UFJ銀行 本店(普通)0099389 田村 毅(タムラタケシ)

第2回合宿(8月25-27日)の前半は四万温泉で開催いたします。
25日)四万温泉鍾寿館(宿泊費18,000円)
26日)高山村こころの診療所(宿泊費3,000円)
参加締め切り:7月末日

今年(2023年)の展望

(まだ下書き中です。2−3日中には書き上げたいと思います)

Googleカレンダーを振り返ると、

2018年6月)有楽町の『ふるさと回帰支援センター』へ群馬への移住を相談に行った
2019年1月)生活の拠点を移すために、榛名病院に非常勤で勤め始めた
2019年10月)「お片づけ隊」の協力で古民家の改修を開始する
2020年5月)古民家の改修が竣工し、高山村に住み始める

高山村に住み始めてもうすぐ3年になります。
今までとは全く異なる場所で、新しい人たちと暮らし始めていったい何してるの⁉️
高山村での新しい生活を総括し、今年の展望をお伝えします。

臨床編

週3日、月火水は渋川市のいずみ医院と榛名病院で保険診療、毎月3日間だけ東京大田区の元自宅に戻り東京近辺の方の診療を行なっています。
週の残りの4日間、毎週木金土日は高山村の自宅で自分の時間を過ごしています。古民家にいらっしゃる方と自由に診療したり、畑で野菜や、薪ストーブの薪を作ったりしています

保険診療

群馬に来て週3日間も通常の保険診療を行うとは思っていませんでした。保険診療は自由診療と比べると診療時間が短く、薬の処方が中心となり、私の思い描いている精神医療とは異なります。
しかし、高山村の仕事だけでは十分な収入が得られないので、地域の病院で雇ってもらえるのは経済的に助かっています。
渋川市の榛名病院の長谷川憲一院長は一昔前、群大を中心に開発された「生活療法」の権威であり、家族や社会を含めた視点を持っているので、私にとっても働きやすい職場です。
精神医療で薬物療法だけでなく、心理療法や家族・地域との調整が大切です。自由診療ではそれを包括してひとりで行いますが、保険診療ではそれらを臨床心理士やソーシャルワーカーと連携して進めるカタチです。

大森
移住した当初は東京で診ていた患者さんが卒業する中で、大森での診療日数は徐々に減らすつもりでした。しかし、東京での診療を希望する新規の患者さんは絶えません。私ウェブサイトは群馬中心の紹介なので、私の知り合いから紹介されて来る方が多くなっています。

オンライン
以前から電話やスカイプによるオンラインの相談は行なっていましたが、その数はそれほど多くありませんでした。私はコロナ禍が始まった直前に移住しましたが、zoomによるオンライン相談が一気に増えました。オンラインでの社会活動は、直接会うリスクを避けるために発展したコロナ禍の副産物でしょう。人々は違和感を感じながらも、オンラインでの交流にかなり慣れました。
心理療法では深いレベルの情緒的交流が必要です。メディアを使う違和感が減ってくれば、オンラインでも対面と同じ情緒的親密性を得られ、高い効果が得られます。

古民家診療

日本には優れた医療保険システムがあるのに、こんなに高いお金を出してまで私の診療を求めて来てくれるのだろうか?
それは、10年前に西麻布で開業した時にも抱いた心配でした。
しかし、蓋を開けてみると、東京の中心部でも、群馬の辺縁部でもたくさんの人が私を求めてくれます。
子どもや思春期の精神科は数が少ないので、新規予約まで半年や一年近くかかったりします。私の場合はそこまで多くはありません。2-3週間お待ちいただけばお会いできます。
高い対価もいとわない動機づけは、

1) 治療者への信頼: この人ならちゃんと治してくれるだろうという、、、

2) 問題の深刻さ、高い危機感: このままだと人生がダメになる、、、

この二つによって得られ、西麻布や高山村という場所の違いにはあまり関係ないようです。

地元の高山村の方も少数ながらいます。精神科にかかる敷居は高く、近所の目も気になります。西麻布で開業していた頃も港区の近隣の方が来るわけではなく、東京、神奈川、千葉など広く首都圏からいらしていました。高山村は人口三千余の小さなコミュニティで、噂はすぐに伝わります。にも関わらず、近所からも来ていただいています。ちなみに私が地域に還元したい思いで、高山村民は診察料が半額、役原(私が住んでいる集落)の方が無料です。

中之条、沼田、水上、渋川、高崎あたりが一般の病院の医療圏に該当します。ウェブサイトを見たり、人に紹介されて多くの方々が訪れます。

埼玉、東京、千葉などからも人に紹介されていらっしゃいます。新幹線を含め電車で来る方は少数で、みなさん自動車です。高山村は高速道路から近いのですが、診療所は村の中でも奥まった場所にあります。家の前に小さな看板があるだけなのですが、みなさんカーナビを頼りに迷わず(時々迷う方もいますが)いらっしゃいます。

個人療法
ひとりで相談にやって来る方も多くいます。自分自身の相談であったり、子どもや夫婦など家族の相談であったりします。
薬の力ではなく、人の力で治療します。それは専門家としての私の力であったり、家族の力を使ったりします。

家族療法
子どもの問題と夫婦の問題で相談にやってきます。当事者は来ず、家族だけが相談にやって来る場合と、当事者が家族と共にやってくる場合があります。
子どもの問題としては不登校、ひきこもりが多いのですが、コロナ禍以降、学校や社会に参加しないこと自体は以前ほど問題にされなくなったように思います。むしろ発達障害や、自閉症スペクトラム障害の治療を求めて相談される方が増えてきました。今まではなぜうちの子が学校に行かずひきこもっているか全く解らない状態で相談にいらしてましたが、最近は知識が浸透し、周りの人に指摘されたり本やネットで調べて発達障害や自閉症スペクトラム障害といった当事者としての理解を携えていらっしゃるようになりました。
それらの問題が氷山の一角であるとすれば、深く海面下にあるマイナスの力を見極め、家族が本来備えているプラスの力(問題解決能力=レジリエンス)を掘り起こします。

スーパーヴィジョン
還暦を過ぎ、私のセラピストとしての経験を後進の方々に伝えるために、セラピーだけでなくスーパーヴィジョンにも力を入れてきました。実際のカウンセリング例については話し合うことで、今まで気づかなかったことに気づき、困難な事例も関われる自信を得て、プロとしてのスキルアップを目指します。
個人スーパーヴィジョンは、ひとりのセラピスト(スーパーヴァイジー)と私(スーパヴァイザー)との対話です。一時間ほどの対話を高山村で、大森で、あるいはオンラインで行います。
グループスーパーヴィジョンは2-3名から10名程度の人たちが集まり、ひとつのケースについて参加者みんなで話し合います。今年はオンラインに限定して、毎月1回、土曜日の午後に3時間行いました。
国内ばかりでなく、海外の人に対するオンラインも行いました。中国のセラピストたちへのスーパーヴィジョンです。私は中国語は使えないので、通訳を介したオンラインでのSVです。

家族ミーティング
毎月一回、土曜日の午後に3時間行いました。参加者の数は2-3名から10人前後まで毎回異なります。毎回参加する方や、初めて参加する方の両方です。高山村の現地に来る方は群馬県内の方が多いですが、東京など首都圏から車や新幹線で来る方もいます。
現地に集まる方とオンライン(zoom)で参加する両方のハイブリッド開催です。
特にテーマは決まっていません。私を含め話したい方が話したいことを自由に語り合います。他の人達の話を聞くだけでも良いし、参加しているうちに話したくなったら話してもらっても構いません。そのような対話を通して自然に気持ちが楽になり、問題が解決していきます。

家族療法講座、4月から5回行った。

不登校、ひきこもり、発達障害、夫婦の葛藤などの事例を紹介し、家族療法や夫婦療法の切り口で、どう理解して、どう支援できるかについてお話しします。今年度は年に5回開催しました。これを文章化してブログに載せたり、本を出版したいのだけど、その作業は遅れています。

グループスーパーヴィジョン
毎月一回、3時間かけて行っています。2-3名から7-8名の人たちがオンラインで集まり、参加者から提示される事例についてディスカッションします。以前は対面・オンラインのハイブリッドでやりましたが、今年度はオンラインのみにしました。

ジェノグラム合宿
二泊三日で古民家に泊まり込み、寝食を共にしながらたっぷりと時間をかけて参加者一人ひとりのジェノグラム(家系図)を仕上げてゆきます。

合宿は3回、7、8、9月に

オンライン

zoomを中心に

案外いける

メディアミックス

大森と高山村

保険診療と自由診療

個人療法と家族療法

面談とオンライン

個人とグループ

継続性

一括割引

長いスパンでの成長

学会活動

副会長、一千人規模の中規模学会

グローカル

中国、オンラインと現地

国際学会活動。アジアの繋がり

ライフスタイル編

遠くからも来てくれる。駅まで迎えに行くのはあまりなく、車で、高速を使って、中には下道が好きだからと
わざわざここまでやってくる効果
鳥のさえずり、田舎の風景、薪ストーブ
私にとって「古民家療法」と名付けたいやり方だ
Therapist は必然的に自身の心情体験をクライエントに伝えている。
落ち着いているか、バタバタしているか
不安を抱えているか、焦っているか
私自身がここで生活する気持ちが投影されているんだと思う

「ただいま〜」と家に帰って安心できるか
中には家が安心ではなく、その反対の不安・緊張を強いられる場合もある。
普通、病院は混んでるし、待たされるし、あちこち手続きが面倒だし、痛みを治療するために行くのに、痛い思いをしたり、緊張・不安を強いられる場合が多い。
古民家に相談に来たら、普段の緊張がほぐれ、安心して語り合えるような臨床でありたい。

田舎暮らしの総括

便利さ、不便さ

都会にあって田舎にないもの

仕事

買い物、グルメ美味しいご飯

教育、講座

医療、福祉

文化活動、コンサート、観劇、

人混み、混雑、密集

交通の便、公共交通機関

田舎にあって都会にないもの

自然とその恵み。野菜作り

家で自然に生えてきて採れるものは、タケノコ、フキ、タラの芽、ワサビの葉、栗、柿などです。

美味しい空気、自然の風景

山、スキー場、温泉

近所付き合い、ローカルなコミュニティ

都会と田舎の二重生活

家の様子を見て、都会の空気を吸うために悪くはない。でもあまり意味ない。買い物はネットで。友だちと会うのもこっちに来てくれる。親戚の集まりや法事くらい

由美は私が死んだ後のことは何も考えていない、横浜に帰ろうかな

由美にとっては、冬は寒くて、夏は虫が出る。友だちもまだそんなにいない。

よくついて来てくれたよ。

今年の抱負

書くこと、執筆活動

今までやってきたことの集大成

ブログに書いて 

ニーズに合わせたサービス

ひとりで相談したい

本人ぬきで家族だけで相談したい

東京が便利だが時には高山村に行ってみたい

オンラインで相談したい

同じような人の話を聞いてみたい

欲張らない生活

生活のための仕事、生き甲斐のための仕事

精神科医は人の心に直接触れて、苦しみや不安、喜びや安心などの感情体験に直接触れる仕事。自分の存在が人を幸せにできることは、自身の幸せにも繋がる。

私の仕事は、直接生きがいに繋がるからやりたいけど、たくさんやったからイイわけじゃない。多くの人を治療したら、多くの生き甲斐を得られるかというと、ちょっと違う。そんなにたくさんはいらない。

もっと生活のための時間が欲しい。家族と過ごす時間、食べるものを作る時間、家を作る時間。山や温泉に行く時間。

家族ミーティング

継続する

グループスーパーヴィジョンの回数を増やす

月2くらいに

家族療法教室ででやっていたことは、文章化と、SVの中に含める

ローカルではないグローバルな活動

学会活動や国際交流

人に出会えるか面白いからやってる

これも今後どうしていくか

感情が繋がれば、

メタ合宿

先週の連休のメタ合宿は4名が参加しました。
これは、過去の合宿に参加した方限定の合宿です。
天気が良かったので、自然の中、家の庭でもやりました(写真)。

主宰する私としては、通常のジェノグラム合宿に比べると楽です。通常の合宿では私がリードする部分が多いのですが、メタ合宿での私の役割は皆が安心して語れる環境を整えるだけで、あとは慣れている参加者たちが自ら展開してくれます。前回に描いたジェノグラム(家系図)を持ってきたり、新たに今の視点でジェノグラムを描いたりします。参加者たちはお互いに支え合い、自然の中で癒しが展開されていきます。

主催する私自身も客観的な観察者ではなく、参加者の一部です。こんなことがありました。
困難に押しつぶされそうになりながらも、前に進もうとしているひとりの参加者に、私が質問しました。
「あなたが前に進んでいるレジリエンスは何ですか?」
参加者は意図せぬ質問に戸惑いながらも応答してくれます。

その翌日、別の参加者が私に尋ねてきました。
「先生のレジリエンスは何ですか?」
「そうねぇ。。。大きな困難に出会うと、それを乗り越えるために前に進む人と、後ろに撤退する人がいますね。後退すると『うつ』をはじめ様々な問題が生じます。それがどんなに辛いか、たくさんの人を診ているので、どうしても前に進もうと思ったんですよ。」
「そう思っても、できない人もいますよね。先生はどうやって前に向かったのですか?」
そう突っ込まれ、私もすぐには返答できず考えてしまいました。
答えは何となくわかっていたのです。でもそれを言っちゃっていいのだろうか?発言すれば、それが参加者に認められ、私自身の「物語」に組み込まれます

たぶん参加者たちも同様に体験していることなんだろうなと感じました。一人ひとりが自分を語り、参加者たちが受け止め、いろいろ突っ込んで物語を深めてゆきます。
参加者たちの声も伺いたいと思います。(以下、ハイライトは田村によるものです)

自分のジェノグラムを書いた中で、今までは、自分のため、家族のために何ができるかということばかり考え、自分が何をしてもらいたいかという発想がなかったことに気が付きました。それは、いろいろなことをしてもらう時も、当たり前の事と思っていたからだと思います。
今後は、どんなことをしてもらいたいかという視点を持つとともに、どんなことをしてもらっているかを振り返り感謝できればと思います。

合宿に参加する前、私は「歩き出したら沈んじゃいそう」と思い、これからどうやって生きていくか悩んでいました。
合宿が終わってから、体が軽くなって、ぐっすり眠れるようになりました。
「人は人に何かしてもらうからこそ、何かできると思うんです」これは自分のセッションが終わっていい気分になっている私が言った言葉です。正直、その言葉を発した自分に驚きました。そして気付きました。
返したいと思うのは、それだけのものを貰ってきたから。
今もたくさん、貰っているから。
ちょっと前まで、ただの重荷で、早く下ろしたかった家族への気持ち。それは今、私を奮い立たせてくれる、私の人生を生きるための大事な力になりました。
みなさんとの対話の中で、私の物語が変わりました
セッションで、10年後、20年後を想像した時、自分の足でしっかり立って、自信を持って親と話す自分を想像しました。それは、自分自身に嘘をつかず、自分で切り拓いた人生を生きている私でした。
それを実現させるために私がやるべきことは、今を精一杯に生きること。
歩き出したら沈んじゃいそうだった道が、確かな道になりました。
みなさんが私と一緒に涙を流し、一緒に悩み、最後まで私を信じて受け止めて下さった、あの時間と空間。あたたかくて、優しくて、自然で、温泉みたいでした。
あんなに痛くて泣いたのに、心地よい体験でした。日常生活に戻ってきたばかりなのに、「高山村に帰りたいなぁ」なんて思っている自分がいます。みなさんと過ごした高山村の古民家は、私にとって帰りたい場所のひとつになりました。
私のAnother Skyです(笑)
「また押し潰されそうになったら、高山村に行こう」そう思うだけで今を頑張れます。
この人の所に帰れば、大丈夫」私もそう思ってもらえるような人間になりたいなと思いました。
この合宿に参加して、みなさんから受け取ったバトンを、私もたくさんの人に繋いでいきたいです。

 今回は、母との死別がテーマになりました。
 これまで母がいつかは死んでしまうことを頭ではわかっていながらも、現実感のない、どこか他人事のように捉えていました。しかし、私の伯父、母が私の幼少期の頃から自慢の兄として語られていた伯父が亡くなったことで、母の死という現実を受け入れざるを得なくなりました。
 この事実を認めなければいけませんが、絶対に認めたくない。
 心と頭はぐちゃぐちゃです。
 私は子どもの頃から母の話し相手となってきました。母親は、私にとって母親でもあり、家族のゴタゴタを共に乗り越えてきた相棒です。とはいえ、子どもだった私は力不足で、母は、さまざまな局面で、文字通り「身体を張って」私たち兄弟を守っていました。
 そんな母と私が向き合うことは、私にとっては恐怖でしかありません。「瓢箪から駒」のように、気づきたくない母とのネガティブな関係に気付いてしまう可能性がゼロではないからです。これまで母と頑張ってきた物語を壊すようなことはしたくありません。しかし、現実を突きつけられた以上、なんとかするしかありません。気がつかなかったことにするという方法もあるのでしょうが、職業柄、自分の感情を押し殺したまま生きることは難しいことも理解しています。
 腹を括り、私の中にいる母親について泣きながら、一生懸命、話しました。
 そして、気がつきました。
 私の中には、母から伝えられた「優しさと強さ」が、ありました。そのことに気がついたら、とても温かい気持ちになってきました。
 話しきった後に、母から強さと優しさのバトンを受け取っていたという安堵感に包まれました。
 私はたしかに母からバトンを受け取っていました。そして、このバトンを私の家族や一緒に勉強している学生さんにも渡していきたいと思いました。すると一緒に合宿に参加した学生さんから思いも寄らない言葉をかけられました。
 「先生がお母さんから受け取ったバトンは、私にも届いている」
 自分が肯定されるような温かい気持ちに包まれるとともに、身体に力が沸いてきました。
 ネガティブに語られがちな死。
 でも、今回の合宿では、母の死と向き合い、受け入れることで、前向きの力に変えることを学びました。そして、新たな気づきも得ました。これまでの合宿では父親との葛藤をテーマにしてきましたが、その背後には、母親と向き合う怖さが隠されていました。そう思うと、父親は、私からどれだけ文句を言われようと、何度でも立ち上がる父親の役割を果たしていたと思えてきました。本人は、こんなこと1ミリも考えていないでしょうが。
 参加者のみなさんが一生懸命、私の話を聴いてくれたおかげで、痛みを伴いながらも、この物語を紡ぎ出すことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。参加者のみなさん、ありがとうございました。
そして、ありがとう、お母さん。私は、頑張っていけるよ。
ありがとう、学生さん。私は、その言葉で何度でも立ち上がれる。

合宿を終えて数日は、なんだかぐちゃぐちゃした気持ちが湧いてきて、落ち着かない心境でいました。それは、「田村先生に見捨てられてしまうかもしれない!?」という気持ちがあることに、そして親を投影している気持ちだと気づきました。
今回の合宿で私はかなり本音を出して、素っ裸の自分を出したので、私の心の深いところにあった「本当の自分を出すと見捨てられる」という不安(ネガティブな思い込み)が出てきたのかな、と思いました。
今までも田村先生の場で、本音をさらけ出してきた私ですが、今回の合宿では特に、他の参加者の方々との年齢や肩書きを超えた「素っ裸同志の人と人との関わり」を強く感じました。
先生ご夫妻や参加者の方々と今回初めて同じ食卓を囲んだ体験がとても貴重でした。その時に先生がまるで父親のように感じられ、安心する父親に見守られて食事をとる家族とはこういう感じなのか、、、と私には生まれて初めての感覚が湧いてきました。なんとも言えない安心感です。—これは、私の子どもの心が反応したのだと思います。先生の奥さまにもまるで母親のような感覚になりました。
このような投影が起こったのは、参加者の方々との素っ裸な関わりがあってのことこそだったとも思います。他の参加者の方々は兄弟のような感覚でしょうか!?
それだけ人と人との距離が近くなる経験が、私にとっての合宿の意義なのではないかと今思っています。
セッション中、私は他の参加者の方のお話を聴きながら、自分とリンクさせ感情が大きく動きました。そして、その自分をそのまま言葉に表現しました。参加者の方々もご自身をそのまま表現されていることを感じました。ある参加者の方から頂いたお言葉が、その方の語りを聴くことによって厚みを増して私の心に深く届くことがありました。
合宿空間=感情(エネルギー)をわかち合う人と人とのつながり=人と人とが一緒に居る感覚
・・・そのような人との親密な関わりを感じて、皆さんとその場に一緒にいることに喜びを感じ、ひいては私という存在の安心感に繋がります。この感覚は多かれ少なかれ今までの合宿でも感じていて、だから私は合宿に参加したいんだとわかりました。

自分自身については、自分の理想となるような家族関係にしようといろいろ考えて、家族に働きかけて、コントロールしない様にしていてもコントロールしようとしていたのかもしれないということに気づきました。自分の理想とする家族がいかにも絵に描いたような家族であったことにも気づきました。
今の現状で「何も問題はない」という先生の一言でこれでいいんだと安心しました。又、参加者の方々からの指摘や感想を受け取り、仲の良い家族関係とは?自分が本当に求めているものは?ということを考えさせられて、一つ屋根の下で暮らすことにこだわらなくていいのではないかと思いました。
そして「母親としてこうでなければならない」という自分で決めたルールで自分を苦しめていたことにも気づきました。
私が思うよりずっと、子どもは成長していることにも気付かされた合宿でした。子どもにとっては、私との距離が離れて自立する良いチャンスになった様子です。