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相談事例 思春期相談相談事例 思春期(1)

これまでご相談に来られた方の相談を事例として報告します。
これらの事例は、プライバシーを配慮して多くの方々の話を合成したもので、 特定の方のお話ではありません。
しかし、実際の相談の雰囲気や相談の考え方をご理解いただけると思います。

 

思春期の不登校の事例

これまでの経緯   精神科とカウンセリングを試したが、今ひとつだった。...続きを読む
1回目の相談   母親ひとりで相談に行き、安心できた。…続きを読む
2回目の相談   両親で相談に行き、お父さんの接し方がずいぶん変わった。...続きを読む
3回目の相談   子どもが初めて相談に行った。...続きを読む
4回目の相談   子どもを説得し、継続して通えるようになった。...続きを読む
5回目の相談   子どもの反抗がおさまり成長してきた。学校の先生も交え相談した。...続きを読む
その後の様子   学校に再び通い始めた。...続きを読む

 

これまでの経緯

 中学生のタロウは家でも学校でも普通に過ごしていたのに、最近、体調が今ひとつ。休日は良いのですが月曜日になると気分がすぐれず、貧血気味で朝起きれなくなりました。病院でいろいろ検査をしても何も悪いところはありません。お医者さんから精神的なものから来ているかもしれないから心療内科か精神科に行くよう言われました。
心療内科と精神科の違い:
心療内科は心理的な原因で身体に異常が現れる心身症が専門です。精神科はうつ病や統合失調症などの精神病を専門にしています。心療内科という診療科目は、精神科に対する偏見が強い日本でよく用いられていますが、実際には大きな差はなく、タロウ君のような場合はどちらでも診てくれます。(田村)
 精神科の先生から「統合失調症の疑いがある」のでお薬を飲むように言われました。1ヶ月ほど続けましたが、一向に良くならないどころか、薬のせいでぼんやりするようになりました。診察も5分くらいで終わってしまいます。タロウは行きたくないというので、通うのをやめてしまいました。
短い診療時間、薬中心の医療は日本の精神医療の弱点です。通常の保険診療(健康保険を使った医療)では十分な時間をかけることができず、どうしても薬による治療が中心になります。統合失調症など、お薬の治療がメインとなる病気はそれでも大丈夫ですが、タロウ君の場合は本当に統合失調症かどうかよくわかりません。 (田村)
 学校の先生に勧められて、地域の教育センターに行きました。時間をかけてたくさん話を聞いてくれたのですが、なにもアドバイスしてくれません。
カウンセリングでは、本人が十分に気持ちを語る中で、自ら何かに気づくおう導きます。だから、カウンセラーが積極的にアドバイスしませんし、時間がかかります。しかし、腕の良いカウンセラーと話すと、直接問題の解決に結びつかなくとも、何かぐっとくるものがあります。あきらめず、相談を継続することが大切です。 (田村)

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1回目の相談

 田村毅研究室を人から紹介され、ずいぶん高額でびっくりしましたが予約しました。タロウはもう行きたくないと言います。しかたがないので母親ひとりで行きました。

本人不在の相談⇒医療機関によっては、本人ぬきで家族だけの相談は断られる場合もありますが、田村毅研究室ではご家族や第三者(親族、友人、学校の先生など)からの相談でもOKです。(田村)

 子どもの問題は親の責任と、どこかで聞きました。やはり私のしつけ方、接し方に問題があるのかと自信をなくしていたのですが、先生が今までの様子をたくさん聞いてくれ、特に問題ないと言われ、とても安心しました。

親の関わり方・接し方は親面接の重要なテーマです。完璧な親なんてどこにもいません。誰でも悪い点と同時に、良い点をたくさん隠し持っています。それをうまく導き出すのが私の仕事です。子どもの回復のためにも、まず親が元気になり、自信を取り戻すことが大切です。(田村)

 先生と話しているうちに、今まで気づかなかったことが見えてきて、目からうろこが落ちるようでした。次回は両親で相談に来るよう言われました。夫は仕事が忙しいので難しいです。それに、来たところで息子のことはほとんどわかっていません。

父親の力を導きだす⇒幼い頃は母親ひとりの力で何とかしても、思春期は父親の出番です。両親が協力して子どもに関わる体制作りがポイントです。(田村)

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2回目の相談

 夫に話したら、意外とすんなり都合をつけてくれました。考えてみれば、息子ばかりでなく私自身も夫を何となく避けていたのかもしれません。夫婦仲は良いのですが、子どものことになるとどうしても意見が合わず、夫に相談するより私ひとりでやった方が早いので。

両親の協力は思いのほか難しいものです。母親の関わり方と父親の関わり方が同じである必要はありません。むしろ、「厳しさ」と「優しさ」というように、違ったやり方を分担すると良いでしょう。そして、そのことを夫婦間で了解していることが大切です。(田村)

 夫は先生の話が腑に落ちたようで、ずいぶん子どもに話しかけるようになりました。タロウもお父さんの態度が急に変わったので初めは戸惑っていましたが、スポーツやゲームの話を結構するようになりました。
面接の時、田村先生が学校の担任と養護の先生に電話してくれました。病院と学校の先生が話し合ってくれると安心します。

医療と学校の連携は大切です。お互いに学校での様子、相談した様子などの情報を交換します。その際、子どもと家族のプライバシーに十分配慮します。(田村)

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3回目の相談

 タロウも相談に連れてきました。親に言えないことをたくさん話してくれたらよかったのに、短時間で待合室に出てきてしまいました。ちゃんと言いたいことを言えたのか心配です。

中学・高校の段階では自分の気持ちを他者に語ることはなかなかできません。特に男子はそうです。それで構いません。本人にとって相談したいことが特になければ、長い時間カウンセリングする必要もありません。しかし、話すことがなくとも、相談に通ってくること自体に意味があります。(田村)

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4回目の相談

 しかし、タロウはもう二度と行かないといいます。前回、父親が先生の前で話したことが気に入らなかったようです。でも、先生からもっと強く勧めても良いと言われたので、がんばって誘ったら、渋々ついてきました。後から振り返れば、それがきっかけで、学校にも少し足が向くようになりました。
親は子どもの意思を尊重することが基本です。それと同時に、親がするべきことをしっかり伝えてあげることも大切です。それによって、子どもは自立へ向け成長できます。(田村)

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5回目の相談

 タロウの様子が少しずつ変わってきました。今までは黙っているか、反抗するかのどちらかだったのが、親の言うことを聞けるようになりました。
 学校の先生から家庭訪問をしたいと連絡がありました。タロウはあまり良い顔をしません。田村先生と相談して、学校の先生が家庭ではなく田村研究室に来てくれました。タロウは学校に行きたい気持ちと、不安な気持ちが入り混じっているようです。初めのうちは教室ではなく保健室に登校することになりました。
タロウ君の回復に合わせて学校に戻してあげます。いきなり教室に戻るのは敷居が高いので、段階的な復帰の方法について相談しました。(田村)

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その後の様子

 冬休みに入り、友だちが遊びに来て交流するようになりました。今まではあまりなかったことです。新学期が始まると、今までがウソのように、ふつうに行くようになりました。時々、身体の調子が悪くなると保健室に行き、しばらく休んでまた教室に戻っているようです。

タロウ君は短い間にずいぶん大人へ成長し、自分の力で学校に戻ってゆきました。当初は心配ばかりだったお母さんも元気になり、タロウ君への関わり方も力強くなりました。家族全体の風通しが良くなった印象です。
結果的に振り返れば、タロウ君は病気ではなかったようです。子どもから大人へ変化する思春期特有のつまづきだったのでしょう。(田村)

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